先日、あるイベントのパンフレットを制作しました。
A3両面(A4の4ページ)のイベント進行用のレジュメ的な制作物でした。
今回、そのイベントにお邪魔させてもらい、あらためて重要なことを再確認させられましたので、ここにご紹介します。
紙媒体+イベントというリアルな世界にこそ、Webサイトのコンテンツマーケティングにとって重要なものが詰まっています!
どんなメディアでも重要なことはたったひとつ!
今回、お手伝いさせていただいた制作物は、サッカー関連のアナウンサー、解説者が、ある試合の詳細を深掘りしてトークショーを繰り広げるという、とても興味深い内容でした。
題材となった試合は、スペインリーグのバルセロナ対レアル・マドリードの一戦で、サッカー界では「クラシコ」といわれるビッグマッチです。
試合はバルセロナが5-1で大勝したのですが、その試合の内容はもちろん、試合前後の両チームの状態や噂話、新聞やTVでの報道なども含め、いろいろな情報をレジュメに詰め込み、来場者へ配布しました。
来場者は全部で45人ほどで、その誰もが熱心にトークショーを聞き入っていました。
制作させていただいたパンフレットを、みなさんが熱心に見入っているのを目の当たりにして、製作者冥利に尽きるというか、ちょっと感動すらしました。
それほどみなさんが熱心だったのです。
イベント終了後、うれしことにそのパンフレットを手に、登壇者にサインをもらっている方もいらっしゃいましたし、手に持って写真を撮っている方もいらっしゃいました。
そんな光景をみていて、ハッとさせられたのです。
来場される方のことを第一に考えて、このイベントは開催されていて、その内容に見合っているトークと補足する資料を提供する。
それに来場者が満足して帰っていく。
ユーザーを第一に考えたホスピタリティがあって、それが伝わって来場者の満足度が高いのだと。
これこそユーザー目線の最たるもので、Webサイトや雑誌、冊子、パンフレットなどの種類は関係なく、すべての制作物に必要なことなのではないかと、再確認させられたのです。
すべての制作物に必要なものは、見る人への「思いやり」なのだと。
コンテンツマーケティングに必要なもの、それもたったひとつ!
普段はWebサイトの制作がメインなのですが、こういった紙媒体も手がけることがあります。
制作の時間や手間を考えると、紙媒体は非効率なのは明らかです。
ただ、それだけに制作側の思いが強くなるのも事実です。
それに比べるとWebサイトでは修正が簡単なことで、慎重さに欠けるところがあります。
あとから修正できるという利便性があるのは確かなのですが、勘違いしてしまうと「間違っても大丈夫」と思いがちなのです。
本来、この利便性は、「修正して、よりよいものを作れる」ととらえるべきで、けっして「間違ってもいい」わけではないのです。
なによりも「間違ってもいい」と思っている時点で、見る人への思いやりに欠けています。
いま、Webサイト制作ではコンテンツマーケティングによるSEO対策が重要と言われています。
いろいろなコンテンツを制作、発信することで上位表示を促すわけですが、ここで重要なことは何でしょうか?
それは、今回のイベントでも実感したように、ユーザー目線にあった情報を提供することなのだと考えます。
とかくコンテンツを発信するというと、製作者の思いを連ね、ひとりよがりの情報を羅列するWebサイトや冊子、雑誌を多くみかけます。
しかしこれは、製作者の勝手な思い込みであって、本当にユーザーが求めているものではないケースも多いように感じるのです。
これはコンテンツマーケティングの本来の姿からは程遠いように思うのです。
現在、グーグルの検索で上位表示されるWebサイトの傾向は、検索ユーザーにとって便利で役に立つ情報が記載されているものと言われています。
その傾向は年々強くなっています。
つまり、いかに検索する人の意図や気持ちを推測して、満足させられる内容をサイトに盛り込めるかが鍵となるのです。
これは、今回のイベントの内容とまったく同じように感じるのです。
ユーザーへの思いやりを大切にしていることが核となっていて、それがたまたまイベントと紙媒体の制作物だったというだけのこと。
やっていることはしっかりとしたユーザー目線のコンテンツマーケティングなのです。
どんなメディアでも本質を問われる時代!
冊子、雑誌、パンフレット、チラシなどの紙媒体の進化版が、メールであったりWebサイトだと思いこんでいるかもしれませんが、核となる考え方はなんにも変わらないのです。
むしろ紙媒体の間違えられない緊張感や慎重さがあることで、その思いが強いぶん、Webサイトよりも完成度は高いかもしれません。
変化のスピードが早いWebの世界ですが、それは技術やテクニックなど小手先のことでしかありません。
もっとも重要なのは、どれだけユーザー目線に立つことができるか、ユーザーが求めていることを想像できるかであり、最終的には「見る人への思いやり」であることは間違いないのです。
どのようなメディアでも、制作する上での基本中の基本となるのが「ユーザー目線」であり、それはすなわち「見る人への思いやり」です。
私がこれまで長年に渡って紙媒体で培ってきた基本的な考え方が、いまのコンテンツマーケティングやSEOの世界で重要視されているのは、どこか不思議な感覚でもあります。
ただ、よくよく考えてみれば、いままで革新的な技術や利便性、スピード感ばかりがクローズアップされてきたWebサイトの世界が、ようやく本質を重視する段階になったのかもしれません。
むしを紙媒体で重要視されていた内容、コンテンツの質が、いま、Webサイトでもっとも重要だと言われるようになってきたのです。
つまり、いまや紙媒体やWebサイト、さらにいえば動画なども含めた情報発信メディアは、どのようなものでも、見た目だけでは評価されず、内容の密度や本質を問われる時代へと進化を遂げてきているのです!
みその編集社が目指すのは本質を伴ったコンテンツ制作
みその編集社が目指すのは、まさに今回紹介したような、本質を伴ったコンテンツ制作です。
Webサイトに限らず、パンフレットや冊子、雑誌などの紙媒体など、手がけるすべてのメディアに対して、ユーザー目線を重要視した制作を行っていきます!